世界は今

中国の新年祝い

11Jun 2015 李明
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李 明(Li ming)

中国湖北省襄陽市

2013年長崎県立大学シーボルト校研修員

長崎滞在期間 2013年4月~2014年3月

 

 

 

皆さん、こんにちは。

私は2013年長崎県立大学シーボルト校研修員の李明と申します。

今は中国に戻って頑張って仕事をしています。

今回エッセイの寄稿の依頼を受け何を書こうか悩みましたが、ちょうど依頼を受けたのが中国の旧正月が終わった時期だったので、中国人の旧正月の過ごし方について書こうと思います。

 

 

中国では、旧暦の十二月を臘月(と言います。臘月を過ぎたら、中国の人々にとって本当の意味で新しい一年を迎えることになります。新年祝いの風俗や習慣は、地域や民族によって異なり多種多様ですが、共通して言えるのは、去る一年に別れを告げ新たな一年を迎えることです。これは昔から新年祝いのずっと変わらない旨です。そして、その時の、忙しくて賑やかでわくわくした気持ちが溢れる雰囲気は、新年を祝う醍醐味と言えます。

 

 

私の故郷では、早くから新年に向けて準備を始めます。臘月八日に米、粟、あずき、ナツメの実などでお粥を作りますが、これを臘八粥と言います。これを飲むと甘くて体を温めるだけではなく、来る一年を健やかに過ごす願いも含まれています。臘月二十四日には家族総出で大掃除をします。旧年の塵を拭き取って、きれいな姿にして新年を迎えるのです。臘月二十九日には先祖の墓参りをします。三十日に朝早く起きて、春聯(しゅんれん)という縁起のよい言葉を書いた赤い紙を家の門や入口に張ります。それから昼ごはんの料理を準備します。臘月三十日は日本の大晦日にあたり、その日の夜は中国では(除夕)と言います。その夜は家族そろってテレビの春節番組を見ながら夜更かしをします。これは「守歳」といって、夜更かしをしながら皆で新しい歳月の始まりを待つという意味があります。零時の鐘が響いた時、家ごとに爆竹を鳴らして、新年の到来を祝います。その瞬間からやっと新しい一年を迎え、旧暦ではこの初めの一月(ひとつき)を正月と呼んでいます。

 

臘八粥

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春聯

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除夕

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廟会

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正月一日から人々はお土産を持って、親戚や友人、同僚の家を回って年始の挨拶をし、お互いに新年を祝い合う習慣があります。これを()と言います。このような年始回りは1日から15日までの15日間も続きます。そのほか、春節の期間中、人々は廟会(日本の縁日に似たお祭り)に出かけたり、神仏に線香を供えて拝んだり、休みの期間が長いので旅行したりもします。日本は人気の海外旅行先の一つです。国中がとても賑やかで華やかになります。

 

 

ところで、時代の変遷にしたがって新年祝いのさまざまな活動もだんだん簡素化して特別感がなくなってきました。昔のように新年祝いを行う雰囲気がだんだんなくなってきたなあと、今の人々はそう感じています。子どものときにはすごく憧れて喜んでいた新年の新しい洋服や美味しい料理などは、今はもう大人になった私にとってそこまで魅力がなくなってきました。しかし、時代がどう変わろうとも、年末になると故郷に帰って、家族と一緒に過ごすことはずっと変わらないです。私だけではなく誰でもそのように感じています。普段はどんなに忙しくても、家からどんなに遠く離れて暮らしていても、年末に家族のもとへ帰るというのは中国人にとって非常に特別な意味があります。自分にとって楽しかった一年であろうと疲れた一年であろうと、親の元に帰って、家族と一緒に無事に一年を締めくくり、一休みを取ってパワーを充電します。そして新しい一年のすばらしい祝福と希望を体に注ぎ込み、また元気いっぱいに新しい旅へと出て行くのです。

 

 

ここまで中国の新年の過ごし方をご紹介しましたが、皆さんのお国ではどのように過ごされますか?とにかく中国人にとって旧暦の正月は最も重要な行事になります。機会がありましたら皆さんもぜひ中国にお越しになり、中国文化を直接感じていただければと思います。