世界は今

ベトナムの米麺(BUN)を楽しみましょう

11Jan 2013 TRA THI PHUONG NGA

TRA THI PHUONG NGA(チャ・ティ・フォン・ガー)

ベトナム・ダナン市

長崎県滞在期間:2011.7~2012.3(2011年海外技術研修員)

 

 

 

 ハロー、長崎県の皆さん。

 私はベトナムから、2011年海外技術研修員として長崎へ参りましたガーと申します。今年3月に研修期間が終わり、田舎のダナン市に戻って早くも6ヶ月経ちました。現在、仕事で忙しい日々を過ごしていますが、長崎での生活はまだ新鮮なこととして胸の中にいっぱい残っています。

 

 8ヶ月間という長崎での滞在期間は長くないですが、その期間には美しい秋、寒い冬、きれいな花が咲く春といった季節を経験し、そして一部分ではありますが、日本の生活や文化を詳しく理解できるようになりました。

                          

 今でも「石橋」行きの緑色の路面電車、窓の周りが緑の植物で覆われた図書館、朝のラッシュアワーで急いでいる人々の姿を思い出します。今ではもう、研修期間の美しい日々は終わりましたが、一生の宝物となるような経験をさせていただきました。

 

 

 これから出島ネットワークを通して、長崎県の皆様と世界の友達に故郷の事をちょっとだけご紹介したいと思います。今回はベトナムの食べ物についてです。まずは1つ目の料理を紹介しましょう。

  

                             

 ベトナム料理といえば、皆さんにとってPHO(フォー)が一番有名でしょう。 フォーは米麺ですが、今回は私がベトナムの他の米麺を紹介したいと思います。今回の米麺の名前はBUN(ブン)と言います。

 ブン料理はたくさん種類があり、ここで皆さんに数種類ご紹介したいと思います。

 

 

 まずは有名な「BUN BO HUE(ブン・ボー・フエ)という米麺をご紹介させて頂きます。

 

                                BUN BO HUE

 

 

 フエ発祥ということで知られていますが、他の所でも食べられ、日本で言うと長崎ちゃんぽんが日本全国で食べられるというのと同じだと思います。「Bun」というは米麺ブン、「Bo」は牛、「Hue」はフエ風。だから「Bun Bo Hue」はフエ風牛汁麺という意味です。

 

 フエとベトナム中部の地方を代表するブンの汁麺料理です。ご当地のフエだけでなく、ダナン市やホーチミン市、他の地方でも人気があります。私は帰国して久しぶりにブンを食べたのですが、美味しかったです。

 

 米麺のブン自体はと言うと、他の地方のブンは太いのですが、フエのブンは細いブンが主流となっています。牛骨、牛の脛肉、豚の大腿骨や豚足などをレモングラス、各種調味料や発酵調味料マムルォックフエ(Mam Ruoc Hue)、粉唐辛子で辛味と色をしっかり味付けして煮込んで、旨味を出したスープを作ります。ここで難しい点はマムルォックフエの加減で、この調味料はもともと赤紫の濃い色で、そのまま入れると濁ってしまいます。ですがスープは澄んだ透明になるように作り、そのつど味見をしながら作り上げます。

 

 スープが出来たら器に入れたブンの上にかけて、胡椒を入れて、最後にねぎとベトナムパセリを入れ、野菜のサラダ、もやし、バナナの花のつぼみ、コリアンダーなどと漬け球茎、漬け唐辛子、レモンか酢を少し入れて工夫たっぷりなブンを仕上げ、味を楽しみます。さらにフランスパンにブンのスープを付けて食べるとより美味しいです。

 

 料理文化のひとつなので、日本で様々なラーメンの味を楽しむ様に、どうぞベトナムにいらっしゃって召し上がってみてください。

 

 

 

BUN CHA CA(ブン・チャー・カー)

 すり身揚げ入りブン

 

        BUN CHA CA

 

 次にこのブンはダナン市の有名な料理です。「Cha Ca」というのは魚のすり身のことで、それを円形やひし形などに形を整え、茶褐色になるまで油でこんがりと揚げます。

 

 スープはカボチャ、キャベツ、パイナップル、トマトなど様々な色の野菜を使い、栄養豊富なスープとしていろいろな料理に使われます。甘い香りとわずかに酸味があるスープで大変人気があり、それが人々にずっと愛され続ける理由だと思います。

 

 もやしと野菜をたっぷり入れて、レモンをしぼります。地元では生の唐辛子をかじりながらいろいろな具材を少しずつ入れていただきます。そしてベトナムコーヒーと一緒においしい朝食を食べ、健康的な朝を過ごします。

 

 

 

○BUN THIT NUONG(ブン・ティット・ヌーン)

 焼き肉のブン

 

        BUN THIT NUONG

 

 スライスして甘辛く、しっかり味付けした豚肉をくるくるっと巻いて串刺にして炭火で焼きます。ブンにこの炭火で焼いた豚肉をのせて 、スープを入れない代わりにドレッシングを注ぎます。ドレッシングというはヌックマム(魚醤)、ぬるま湯、砂糖、酢(あるいはレモン)、細片にしたニンニク、唐辛子を混ぜたものです。他は、波型に切ったニンジン、パパイヤなどを、お酢と砂糖に漬けます。最後にミントの葉、胡瓜とピーナツを載せて、美味しいBUN THIT NUONGが仕上がります。

 じっくり漬けたお肉、甘辛くしっかり味付けされたドレッシング、野菜の香りなどその美味しさに一回食べたら忘れられません。

 

 

 

○BUN RIEU CUA(ブン・リュウ・クア)
 蟹肉入りブン

 

 この料理は体温を下げる効果がありますので、夏になるとよく食べられます。

蟹のすり身などがたくさん入っていてとても味が濃いです。その上に、生野菜やバナナの花の千切りをのせて食べます。これもまたおいしいブン料理です!

 

 

 

○BUN CA NGU KHO THOM(ブン・カー・グ・コー・トォーン)
 鰹とパイナップルのブン

 

 「ca ngu」(鰹)、「kho」(煮る)、 「thom」(パイナップル) という意味で、パイップルと鰹を煮込んだスープでいただく麺料理です。とてもあっさりした味で食べやすいです。細かく刻んだ生野菜を一緒に混ぜて食べます。新鮮な魚の出汁が日本風で口に合うと思います。スープまで全部飲み干したら、甘味がわずかに舌に残ります。

 

 

 

○BUN MANG VIT(ブン・マン・ヴィー)

 アヒルダシのタケノコ入りブン

 

 「Vit」はアヒルで、「Mang」は筍です。

レモングラスの風味がいっぱいで、アヒル肉の香り、優しい味の筍を合わせて、さっと手軽に作っても美味しい料理になり、家族と一緒に楽しめます。
 

 

 

○BUN CHA HA NOI(ブン・チャー・ハ・ノイ)

  北部ハノイで人気のブン

 

           BUN CHA HA NOI

 

 麺が適当な長さに切ってあり、食べやすいです。

ブンを、焼いた肉と野菜を入れたヌックマムをベースとしたスープにつけて食べます。大体の店で、一緒に揚げ春巻きが出てきます。先に紹介したBUN BO HUEはよく朝に食べますが、このブンは昼食に食べるのが一般的です。このブンの特徴は店によっていろんな種類の生野菜を使うので、お腹を壊しやすい人は気をつけなければいけないでしょう。

 

 

 

○BUN HEN(ブン・ヘン)

 しじみだしかけ麺

 

 「hen」はしじみの意味です。麺が隠れるほどのしじみが載っています。そこにしじみの蒸しスープをかけてよく混ぜます。お好みで別の蒸しスープをかけていただきます。熱いけどあっさりしたしじみスープの香りが素晴らしいです。フエの塩辛、サラダ菜、しその千切り、もやし、香ばしく炒ったたくさんの白ゴマを入れます。そして特にこのブンは赤唐辛子が入っていて人気があります。なので辛くて、赤唐辛子の赤い色が食欲をそそることで知られています。

 

 

 

○BUN XAO LONG (ブン・サオ・ロン)

 ウコン入りのブン

 

    BUN XAO LONG

 

 まず茹でた豚の肝臓、ウコンを炒めます。次は炒めておいたた野菜を入れ、最後にブンを入れて一緒に炒めます。豚の肝臓のうま味とウコンの色がブンになじむように仕上げます。肉の香りとウコンが胃にやさしく、家で手早くできる料理なので皆さんもぜひ召し上がってください。

 

 

 

 

参考写真:ベトナムでよく見られる漬物と発酵調味料マムルォックフエ

 

 

 

○BUN CHAY(ブン・チャイ)

 野菜とキノコのブン

 

       BUN CHAY

 

 ベトナムでは菜食主義者が多いので、豊富な材料で、需要を満たすためのブンチャイがあります。

菜食主義者は肉、魚を食べてはいけないので、このブンはキノコ類(アワビタケ、シイタケ、エノキタケ、フクロタケ)と、豆腐、大根、玉ねぎなどから作ります。簡単そうに見えますが、美味しいブンができるまで手間がかかります。

 

 

 

  ベトナムのブン料理は10種類以上あります。値段も15,000ドン(VND)~35,000ドン(VND)(約57円~133円)で、安さと美味しさで皆様に満足していただけると思います。是非ベトナムにお越しになり、ブンを召し上がってみて下さい。

  今回はここまでです。またベトナムおよびダナン市のことをいろいろ紹介したいと思います。どうぞ2回目をお待ちくださいね。

 

 

 

微博(ウェイボー)について

17Oct 2012 顧 潔芬

顧潔芬(こ・けつふん)(中国・上海市)

長崎滞在期間:2011年6月~2012年4月(元長崎県国際課国際交流員)

 

 

  皆様、こんにちは!お久しぶりです。今年4月まで長崎県国際課で国際交流員として勤務しておりました顧潔芬です。

現在は帰国して、元の職場に戻りました。先日はJETプログラムの中国実施20周年記念シンポジウムに参加するため北京へ行ってきました。

 

 

 

<北京の天壇にて>

 

  北京で国際交流員の先輩や同期と出会い、在日中の仕事、生活様子を語りあい、思わず長崎での生活を思い出しました。長崎のきれいな町、新鮮な空気、親切な人々は懐かしくてたまらないです。上海に帰ってきて、あっという間に5ヶ月経ちました。上海に帰ってきたばかりのころは、逆カルチャーショックで上海生活に慣れるのに結構苦労しました。ただ、変なことに、ほぼ一年の空白なのに、周りの新しい変化にまったく驚かされませんでした。すべては「微博」(ウェイボー)のおかげです。

 

 

 

<新浪微博(xinlang weibo)のホームページ>

http://www.weibo.com/

 

  微博とは、中国語でマイクロブログの意味で、「微(wei)」は「マイクロ」を意味し、「博(bo)」は中国語で「ブログ」を意味する「博客(boke)」の先頭文字をとっています。日本のTwitterと似ているミニブログサイトです。中国内において、微博と言えば一般的に新浪微博(xinlang weibo)を指しますが、実は他にも騰迅微博(tengxun weibo)など複数の微博があります。新浪微博は2009年8月14日に公開して以来、中国で最も人気のあるウェブサイトの一つで、2012年現在3億人を超えるユーザーがいて、毎日平均1億ぐらいの微博が投稿されています。

 

 

 

 

<ユーザーが3億人を超えた>

 

 

  ユーザーが微博でどんなことができるのか、どんな短文が投稿されているのかについて、皆さんも気になるでしょう。いろいろな遊び方がありますよ。微博を通じて、日常の生活を友達や家族に伝えたり、店や企業が最新情報をPRしたりするのもできます。

 

  私もいつも微博を愛用しています。美味しいものや面白いことなどを見つけたら、写真を微博にアップロードしますよ。

 

 

    

 

    <starbucksのオフィシャル微博>                 <友達の微博>

 

 

  有名人も微博をファンと交流しあうために使っています。

 

 

 

<有名俳優ジャッキー・チェン成龍の微博>

 

 

  最近、日本の地方自治体も次々と微博を使い始めました。観光資源や日本の伝統文化が中国の微博ユーザーにどんどん紹介されました。

 

 

 

<在中国日本国大使館の微博>

 

 

 

<長崎県の微博>

http://www.weibo.com/changqipr

 

  皆様も、もし興味があるなら、ぜひ微博をやってみてくださいね。私が長崎県の微博をフォローしていますから、どれが私の微博か見つけ出してみませんか?^_^

 

 

「景山現象」はなぜ中国で流行っているのか?

13Sep 2012 高 華彬

高華彬(中国・北京市)
長崎県滞在期間:2006.4~2007.4(元長崎県観光連盟国際交流員)

  皆様、北京市の景山公園はご存知ですか?北京市の中心地に位置し、昔皇族が使った庭園であり、明の最後の皇帝である崇禎帝(すうていてい)が李自成の農民蜂起軍に攻められ、この公園の槐の木で首つり自殺をしたと伝えられています。また、園内の景色も良く、特に頂上から雄大な故宮博物館の全容を一望できるので、毎日多くの観光客が訪れています。

 

 

   

 

景山の頂上より故宮を一望する            崇禎帝が自殺した場所

 

 

 

 ところで、皆様は「景山現象」をご存知でしょうか?
景山現象というのは、近年中国各地ではやっている現象で、公園など屋外の公共の場所で市民が自発的に集まり、「中高年合唱隊」のような特に高齢者が多く参加する娯楽イベントを指します。

 

 このようなイベントは、最初に北京の景山公園で始まり、さらにここでの人数が最も多く、影響力も最も大きいので、「景山現象」と名付けられています。 

 

 

  

                                合唱練習の様子   

 

 

 

 景山公園の北側にある寿皇殿近くは「景山公園激情広場合唱団」の活動場所であり、毎週末になると200名を超える中高年の方々が歌の練習に来ています。合唱団には団長や指揮者がいて、ちゃんとした組織として活動を運営しています。中国の歌を中心に、毎回数十曲の歌を練習しており、団員のまじめでプロ並みのパフォーマンスに、外国人を含む数多くの観光客が感激して、熱烈な拍手を送ったりしています。

 

 

 

 

 統計によると、このような民間合唱団は北京市だけでも40団体以上あり、市内の数十カ所の公園でそれぞれ活動を行い、参加者は数万人にのぼるといわれます。そして、このような活動はすでに北京だけでなく、国中に広がっています。

 

 

  先週の日曜日、たまたま景山公園へ遊びに行ったついでに、有名な「景山現象」を見に行きました。人気の大合唱団がまじめに練習していた以外にも、少人数のコーラス、京劇団、吹奏バンド、舞踊、漫才など様々なグループがあり、数多くの高齢者の方々や観光客が見入っていました。その場で興味が湧いて、一緒に歌ったり、踊ったりする方も多かったです。

 

    

「革命様板劇(かくめいようばんげき)」(文化大革命時代流行っていた京劇)

     

 

                                彩帯踊り

 

 

 

 さて、なぜ「景山現象」ははやっているのでしょうか?

 

 まず、北京のような大都会をはじめ、中国は既に高齢化社会に入っており、数多くの定年退職者にとって、体と心の健康を保つためにこのような大衆イベントに参加する必要が出てきました。関係機関の発表によると、2010年末現在、北京市の60歳以上の高齢者人口は235万人にのぼり、前年よりも8.4万人増えており、高齢者の比率が人口全体の18.7%に達しています。

 

 

 

 そして、高齢者の数は今後も引き続き上昇傾向にあるということです。高齢者人口の増加に伴って、このような団体や活動が更に増えるだろうと予測されます。

 

 

 それから、高齢者にとって定期的な屋外活動、とくに歌うことが、心身の健康を保つには非常に有効な手段だと言われています。歌を歌うことは深呼吸をするのと同じで、肺活量を高めたり腹部の筋肉を鍛え、血液中の酸素含有量を増やしたり、生命体の活力を高めたりすると同時に、シェイプアップと良い精神状態の維持にもつながります。特に、若い時に口ずさんだ名曲が高齢者たちの青春時代の思い出を蘇らせ、人生の情熱を取り戻せると言われます。

 また、多くの音楽学者が長生きしていることも、歌を歌うことが健康に良いという有力な証明になっていると思います。

 

 

    

           中国の民族楽器                                 トランプを楽しんでいる様子

 

  

                   歌の練習               少数民族の踊りの練習

 

 

 最後に、このような活動は高齢者たちに交流の場をも提供しています。多くの高齢者が歌を歌うという共通の趣味を通じて友達になり、それをきっかけに一緒に旅行をしたりして、寂しさや孤独に陥ることなく楽しく暮らしています。その上、歌と落語・漫才等の内容が豊富、多彩であり、高齢者たちは様々な社会知識を勉強できます。これも、この様な活動が多くの人々に受け入れられ、長く継続できる原因の一つだと思います。

 

 

 数年前、私は長崎市に一年間住んだことがあり、日本の地方における高齢化社会の現状を身にしみて感じました。また、「孤独死」事件もしばしば日本のメディアに取り上げられています。一般的には、中国人は賑やかな雰囲気が好きなのに対して、日本人は静かな生活を好むというように、日本と中国の国民性に違いがあるとは言われますが、日本の高齢者の方々にとっても、ある程度の他人との交流はやはり不可欠でしょう。北京の「景山現象」が、日本の高齢者交流問題に少しでも参考になれば幸いだと思います。

 

 

ブラジル“イースター”

12Jul 2012 鶴 ステラ ゆかり

鶴 ステラ ゆかり(ブラジル連邦共和国)

長崎県滞在期間:2011.7~2012.3(平成23年度長崎県海外技術研修員)

 

 

    皆様、こんにちは。

 

 

  平成23年度海外技術研修員、鶴 ステラ ゆかりと申します。

長崎を出てから三ヶ月となります。美しい町で思い出をたくさん作る事ができました。お世話になった方へお礼の気持ちをお伝え申し上げます。

 

 

    出島ネットワークのスタッフさんから”世界は今”と言うテーマの原稿を書いて貰いたいと言われ、日本ではなじみのない「イースター(Easter)」について書こうと思いました。

 

 

    キリスト教徒が多いブラジルでは今年4月6日は国の祝日イースターでした。年によって日付は変わります。イエス・キリストの復活を祝い、記念する日です。復活祭とも言われます。

 

  ブラジルでは家族や友達が集まり、卵チョコレート(イースターエッグ)を交換する習慣があります。卵はどのスーパーでも販売されていて、大きさ、味、おもちゃ入りなど、たくさんの種類が売られています。

    また、家で卵チョコレートを作ってあげたりもします。今年は7才の甥と卵作りに挑戦しました!

 

    

             手作り卵チョコレート                  スーパーの卵チョコレート売り場

 

  あと、キリスト教の教えで、「罪から私たちを救うためにキリストが流した血に触れる」というのがあり、イースター(4月6日)には赤い肉を食べてはいけない習慣があります。”赤い肉”とは牛肉や豚肉の事です。なので、白い肉である魚や鶏肉、特に「バカリャウ」と言う魚をよくお祝いの日に食べています。

 

 

                       

                                    保存のため塩漬けしたバカリャウ

                         http://yamago5.com/shopping/bacalhau.html

 

 

  私は母の出身地サンパウロ州「リンス市(Lins)」でイースターを過ごしました。リンス市の人口は73,183人、面積571.442km。私の生まれ育ったサンパウロ市の人口11,150,249人、面積1522.989kmと比べると小さな田舎町です。そしてサンパウロ市から車で6時間もかかります。昔は日本から移民した人々が住んだ土地でもあり、日系の方が多いです。

 

その他(リンス市の紹介記事)

http://www.iptdajatak.com.br/jatak/publications/show/ColoniaGuideBook/16

 

 

                         写真左上:リンス市街の雰囲気

                            右上:日系平田家スーパーマーケット

                            左下:田舎の自然:柿の実を食べるオオハシ

                            右下:田舎の自然;パイネラの木(トックリキワタ)

 

 

  リンス市は気温が高いため、暑いときに欠かせないのがアイスクリーム屋さんです。ちなみに私が大好きなアイスクリーム屋さん「ア・ファゼンジニャ」(A Fazendinha-小さな農場の意味)では手作りアイスクリームが食べられます。しかも種類がたくさんあって、その値段は一個で2レアル*です。一個頼むと、あまりにも大きいので二段にわけて盛り付けてくれます。なので、二個分貰ったかのように見えるくらいおいしくて価値のある店です。           

 

*1レアル=約43円

 

 

 

 

左:アイスクリーム53種類

右:「ア・ファゼンジニャ」でアイスを食べる私と甥。後ろにも人がたくさん並んでいます。

 

 

  今、リンス市に住んでいるのが長崎県壱岐出身の祖母です。10才の時にブラジルへ移民して、今は88才になりました。長崎の話をするとあまりにも幼かったため壱岐での生活は思い出せなかったそうです。でも、壱岐の海は少し覚えているみたいで、「それはキレイ」だと言っていました。お祖母ちゃんは「ブラジルで生きて来たけれども、心は日本に残っているよ。」と言っていました。

  私自身長崎での生活を経験して、お祖母ちゃんと前より話がたくさん出来て、私はとても嬉しかったです。

 

 

   

 

左:私と壱岐出身の祖母(88才)

右:祖母が68年過した家。リンス市タンガラ町

 

 

  長崎にいる間は「日系人として、家で何を食べているの?」とよく聞かれました。下の写真は、私が普段食べている食事です。イースター以外は赤い肉を食べても平気です。

 

 

                                 

 

    

 

    シュラスコ(バーベキュー)、サラダ、五目御飯、フェジョン(豆類の総称)、

    ガラナ飲料、サーモンの刺身、きゅうりの漬物

 

 

 

以上、今回のイースターで家族と長崎での良い思い出を語り合えたのも皆様のおかげでした。どうもありがとうございました!

 

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

 

 

さようなら、長崎!

13Jun 2012 都 彦飛

都彦飛(中国・上海市)

長崎県滞在時間:2011.7~2012.3(H23年度海外技術研修員)

 3月5日、私たち研修生たちは空港で長崎の友達と別れた時に、私は涙が出てこないように友達の目を見ないようにしていたのですが、結局は涙が出てきました。

さようなら、長崎!さようなら、長崎の友達!未練を残しながら飛行機に搭乗しました。飛行機が飛び立ってから、窓からこの大好きな土地、私の第二の故郷をじっと見ていました。長崎に暮らしていた間、大切な思い出が残っています。

 

 

 1時間半後、私の故郷―上海に到着しました。家族はすでに空港で長い時間待っていました。家に帰ってから、嬉しそうな娘を抱っこした時に心が温かくなりました。8か月ぶりの我が家、8か月ぶりの上海生活ですが、これからまた一からのスタートです。

 

 

 上海には地下鉄はありますが、路面電車はありません。高層ビルはありますが、高い山はありません。私の目の前のすべてのものは、長崎とはとても違います。長崎で路面電車の運転手は優しい声で駅の案内や安全に気をつけるよう呼びかけたり、赤信号で待つと乗客に知らせたりします。それは上海ではあり得ないことで、他の都会と同じように自動音声案内になっています。しかし、なんとなく親切さと温かさが欠けている気がします。地下鉄の自動音声案内を聞くたびに、長崎の電車の運転手の案内を懐かしく思います。

 

 

 毎日四階にある家から階段を下るたびに、西山本町に住んでいたとき、山の上にあるアパートから下りながら見る長崎の美しい景色と、1軒1軒特色のある日本の家を観賞したことを思い出します。一軒家の庭に花と木がいっぱいあって、池に鯉が泳いでいて、短い尻尾が特徴の長崎の猫ちゃんが寝ている風景は、言葉で伝えられないほど美しいです。その中で、あるお爺さんは毎日自分の庭の前で“お早うございます。いってらっしゃい”と目の前を通る人に笑顔で挨拶されていました。そのお爺さんはまだお元気でしょうか。

 

 

 帰ってから、私は興奮して友達と家族に長崎での経験について話しました。たとえば、毎日どんなふうに仕事をしていたか、どういうふうに暮らしていたか。日本の会社はどんな雰囲気で、皆はどのように付き合うのか。仕事の部分では、上海と日本のどんなところに違いがあって、私はどうやって慣れていったか、さらにはある部分では日本人のやり方にとても賛同できるところがあること。また、長崎で生活しているときに、自分は毎日どのように買い物をしてご飯を作っていたか、日本のスーパーや市場にはどのようなものが売っているのか、日本人はどんなものを食べているのか。また上海には日本料理店が多くあるが、本場の味とやはり違うこと。日本の食習慣は中国と異なること・・・。

 このような話を友達は大変興味深く聞き、私は物語を語るように少しずつ彼らに話しました。それと同時に私の頭の中に長崎での良い思い出が蘇りました。

 

 

 帰国の3日目、気候に慣れなくて病気にかかりました。そして、職場の事務所の引っ越しにぶつかったので、バタバタしていました。2週間で、やっと心も身体も、仕事する上でも生活する上でも、再スタートの1ページを開くことができました。

 

 

 観光業に携わる者として、長崎の素晴らしさをもっと多くの人に伝え、上海の人々に見に行ってもらい、魅力を感じてもらいたいです。行かなければ、長崎の人々が親切だということを感じることができないと思います。

 

 

 

 さようなら、長崎!でも今回のお別れは短いもので、また第二の故郷―長崎に行こうと思います。

 

 長崎の皆さん、いつまでもお元気でお過ごし下さい。

 

 

       

 

 

上海で桜も見ました。                                               上海の朝、ラッシュタイム時の風景

桜を見たら、日本を思い出しましたよ