張鈴
中国 上海市
平成29年度長崎県国際交流員
長崎滞在期間 2017.4~2018.4
皆様、こんにちは!
長崎で働いた一年間は、あっという間に過ぎていきました。上海に帰ってからもしばらくは、ゆったりと時間が流れる長崎モードからなかなか抜け出すことができず、青い海が恋しくて恋しくてたまらないです。
久しぶりに上海に戻って逆カルチャーショックというか、私が中国にいない間に生じたものや、国内ですでに当たり前に浸透しているものなどびっくりしたことがあります。たくさんありますが、今日はその中のいくつかご紹介します。
1.待ち時間なし!WeChatのミニプログラムを使った注文システム
中国のメッセージアプリ“WeChat”がとても便利なのはご存知の方も多いですが、このWeChatがますます進化を遂げています。
私が常連のタピオカミルクティーのお店に行った時の出来事です。いつものように店頭で注文しようとしたらお店の人に、携帯で注文したほうが早いですよ、割引もありますのでいかがですかと勧められました。今までの一年間WeChatでチャット機能しか使わなかった私は、QRコードをスキャンする方法さえ忘れてしまいました(苦笑)。結局このとき携帯での最初の注文は、お店の人に携帯を操作してもらいながらなんとかできました。
注文の流れを先ほどのタピオカミルクティーのお店を例に挙げて説明してみましょう。初めての利用時はお店にあるQRコードをスキャンしてお店のミニプログラムをWeChatに追加します。そうすると注文始まりのメニューが出ます。以下の画像を見てください。
注文開始→受け取り店舗の指定
注文→支払い
注文開始受け取り店舗の指定注文支払い まで一気に進みます。
それまではお店に行って、並んで、注文して、しばらく待って飲み物がもらえます。当然、人気のお店は長く待たなければなりません。しかしこのシステムを利用すると行く前に携帯で注文して、お店に着いて店員に注文番号を知らせると、出来立ての飲み物が待っていてくれるんです!ファストフードのお店だったら、わざわざカウンターまで行く必要がなく、席に座っていると事前に注文した料理を届けてくれます。
ミニプログラムは一度追加したら次回からはQRコードをスキャンする必要がありません。使う時は下へスライドしたら現れます。いま私の携帯にはいろいろなお店やサービスのプログラムが追加されています。
2.まるでテレホンボックス!?超小型のカラオケボックス
出典:http://www.sohu.com/a/151909540_825450
私はカラオケが大好きなのですが、一人でカラオケ店に入るのはなかなか勇気がいります。一人です!と平気にお店の人に言えないから、長崎では一人でカラオケに行ったことがありませんでした。
最近上海でこのようなお一人様用の小さなカラオケボックスを見つけました。まるで電話ボックスみたいですよね。正確にはこの中には二人まで入ることができて、ドアを締めたらもう自分だけの世界!音漏れは気にしなくてもいいほど小さいです。周りを気にせず思い切り歌うことができます。
出典:http://www.sohu.com/a/151909540_825450
利用方法ですが、ボックス内に入ってスクリーンにあるQRコード(上の写真参照)をスキャンして支払いが終わったら、下のタッチパネルで曲を選んで歌えます。マイクは2つあって、マイク置き場に置くと紫外線で消毒されます。普通のカラオケ店のカラオケと比べれば、曲の数はそれほど多くありませんが、録音ができるのは嬉しいです。
また、普通のカラオケ店だと部屋がある程度広いのでスピーカーが設置されていますが、エコーのせいで音程が正しく取れたかどうかの確認はしにくいです。しかし、このボックスは声がマイクに拾われ、スピーカーではなくヘッドホンによって耳に伝わるから、自分の声はエコーなしではっきり聞こえます。録音は最初から自動的に始まり、WeChatと連動させると後で自分のWeChatに通知が届きます。さらに、連携するアプリに録音を転送することもできて、それで友達とコンクールをして競い合ったりしても面白いです。
ところで料金は?と気になりますよね。利用時間が20分から選択可能で、20元(約330円)から。待ち合わせの合間に「ちょっと1曲」など、暇つぶしなどにぴったりです。ただし、調子に乗って長い時間歌うと、結構高くなるので注意が必要です^^;
3.5元(100円弱)でマッサージできるって、マジ?
映画を見る前や買い物の後、疲れの解消に気軽にマッサージをしませんか?マッサージといっても、このようなマッサージチェアです。
出典:http://www.sohu.com/a/151417553_518824
このようなマッサージチェアは高いし場所もとるから、なかなか家には置けないでしょう?
このように公衆の場所に置かれるマッサージチェアは、すこしのお金で5分から利用可能です。安いところは5元からです。主にショッピングモールや地下街、または空港や駅など大勢の人が集まる場所に設置されており、待ち時間にちょこっと利用できる手軽さが受けています。このような形で機械を使う時間を小売するアイデアを最初に思いつく人は賢いなぁと思います。
このようなマッサージチェアはもともとコイン投入式で、偽コインなどの問題に悩まれていましたが、アリペイやWeChatペイが現れてから、スマホでの決済で問題が解決され、一気に普及したと私の目に映ります。
中国に戻ってきたらキャッシュレス化が進んで、まったく財布がいらない生活が続きます。日本より便利だなと思う一方、知らぬ間にお金が早くなくなるのも心が痛いです。
長崎から上海はすぐです!皆さんもぜひ「新発見」をしに上海に遊びに来てください!
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