唐芙蓉(TANG FU RONG)
中国・湖北省武漢市
2017年長崎県海外技術研修員
長崎滞在期間:2017.8~2018.3
皆さん、こんにちは。
私は2017年長崎県海外技術研修員の唐芙蓉と申します。中国湖北省の武漢市から参りました。長崎には2017年8月末から約半年間滞在していました。
長崎を離れてから早いもので2ヶ月以上過ぎましたが、長崎にいたことが昨日のことのように感じます。
「どこからきたのですか」
当時私は長崎でよく周りの人にこのように聞かれていました。「武漢です。」と答えると、相手の人はほとんど聞いたことのない顔をしていました。それが自分にとってちょっと不思議に思いました。
中国は大きく南部、北部、中部、東部、西部と分かれていて、武漢は中部地方の一番大きい都市です。武漢は長い間工業都市として全国的に有名ですが、観光都市としては、他の数多くの観光都市に比べるとあまり目立たない都市です。しかし武漢は観光分野でもとても魅力的な都市です。これは10年近く武漢で暮らしていて、最近子供を連れてよく町のあちこちに遊びに行った私が気づいたことです。ここで是非皆さんに観光面から武漢の魅力を紹介したいと思います。
黄鶴楼
(https://www.vcg.com/creative/803522079)
1. 黄鶴楼
まず紹介したいのは武漢のシンボル――黄鶴楼です。黄鶴楼は223年に、「三国志」で有名な人物 孫権によって建てられた展望台です。今は中国の四大名楼の一つです。内部では黄鶴楼に関する神話や詩歌、書道作品、名画などが見られます。有名な詩人 李白もここで名詩を残しました。黄鶴楼の一番高いところから、揚子江の荒波や沿岸の景色を楽しむことができます。毛沢東主席が視察に来て、詞(唐詩のような韻文の一種)を書いた長江大橋もすぐそばです。また、長崎ともゆかりが深い孫文が活躍した辛亥革命の歴史を紹介した「辛亥革命博物館」、伝統料理やB級グルメの街としていつも多くの人々で賑わっている「户部巷」、有名な上海の黄浦江(外灘)よりも広い浜「江灘」も近くです。
(http://image.fengniao.com/exhibition/pic_show_2865_1.html)
(http://japanese1.china.org.cn/travel/txt/2015-03/23/content_35130432.htm)
武漢大学の桜
2. 武漢大学の桜
3月の中旬から武漢大学の桜は見頃を迎えます。桜なら、日本もいっぱいありますよという人がいるかもしれません。しかし、武漢大学の桜は特別に意味を持った桜です。1972年の日中国交正常化のお祝いとして日本から中国に贈られたものです。日中友好回復のシンボルとして、今も中国の人々に愛されています。また中国では規模はともかく、キャンパス内の建築物は必見で1930年代に建てられたものが数多くあります。古木の桜ときれいな歴史的建築物が相まって、中国有数の桜の名所として中国全土から毎年数多くの観光客が訪れ、その美しさに魅了されています。ちなみに武漢大学の後門から武漢随一の景勝地、東湖に通じます。東湖は中国の都市にある湖の中では国内最大の大きさです。
湖北省博物館の音楽会
(https://www.bilibili.com/video/av14422048/)
3. 湖北省博物館
中国には省ごとに博物館がありますが、湖北省は楚の国(紀元前770年~紀元前221年)の発祥地ですから、省博物館では古い時代の歴史を知ることができます。あとは漢服を着ている専門家が紀元前433年の青銅楽器で演奏する音楽会も楽しめます。歴史に興味のある方は是非ご覧下さい。
あとは最近ショッピング街として人気の街 楚河漢街で「漢秀」という舞台ショーも世界トップの水上ショーで、おすすめです。音楽、舞踊、雑技と最新CGが融合し、移動式の座席でとても臨場感のあるショーを楽しめます。
漢秀(舞台ショー)
(http://you.ctrip.com/sight/manzhouli319/1461184-dianping-p2.html)
いかがでしたか?武漢は自然や歴史あふれる魅力的な都市です。
皆さん、是非武漢へ遊びに来てください。待っています。
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