世界は今

ベトナムの米麺(BUN)を楽しみましょう

11Jan 2013 TRA THI PHUONG NGA

TRA THI PHUONG NGA(チャ・ティ・フォン・ガー)

ベトナム・ダナン市

長崎県滞在期間:2011.7~2012.3(2011年海外技術研修員)

 

 

 

 ハロー、長崎県の皆さん。

 私はベトナムから、2011年海外技術研修員として長崎へ参りましたガーと申します。今年3月に研修期間が終わり、田舎のダナン市に戻って早くも6ヶ月経ちました。現在、仕事で忙しい日々を過ごしていますが、長崎での生活はまだ新鮮なこととして胸の中にいっぱい残っています。

 

 8ヶ月間という長崎での滞在期間は長くないですが、その期間には美しい秋、寒い冬、きれいな花が咲く春といった季節を経験し、そして一部分ではありますが、日本の生活や文化を詳しく理解できるようになりました。

                          

 今でも「石橋」行きの緑色の路面電車、窓の周りが緑の植物で覆われた図書館、朝のラッシュアワーで急いでいる人々の姿を思い出します。今ではもう、研修期間の美しい日々は終わりましたが、一生の宝物となるような経験をさせていただきました。

 

 

 これから出島ネットワークを通して、長崎県の皆様と世界の友達に故郷の事をちょっとだけご紹介したいと思います。今回はベトナムの食べ物についてです。まずは1つ目の料理を紹介しましょう。

  

                             

 ベトナム料理といえば、皆さんにとってPHO(フォー)が一番有名でしょう。 フォーは米麺ですが、今回は私がベトナムの他の米麺を紹介したいと思います。今回の米麺の名前はBUN(ブン)と言います。

 ブン料理はたくさん種類があり、ここで皆さんに数種類ご紹介したいと思います。

 

 

 まずは有名な「BUN BO HUE(ブン・ボー・フエ)という米麺をご紹介させて頂きます。

 

                                BUN BO HUE

 

 

 フエ発祥ということで知られていますが、他の所でも食べられ、日本で言うと長崎ちゃんぽんが日本全国で食べられるというのと同じだと思います。「Bun」というは米麺ブン、「Bo」は牛、「Hue」はフエ風。だから「Bun Bo Hue」はフエ風牛汁麺という意味です。

 

 フエとベトナム中部の地方を代表するブンの汁麺料理です。ご当地のフエだけでなく、ダナン市やホーチミン市、他の地方でも人気があります。私は帰国して久しぶりにブンを食べたのですが、美味しかったです。

 

 米麺のブン自体はと言うと、他の地方のブンは太いのですが、フエのブンは細いブンが主流となっています。牛骨、牛の脛肉、豚の大腿骨や豚足などをレモングラス、各種調味料や発酵調味料マムルォックフエ(Mam Ruoc Hue)、粉唐辛子で辛味と色をしっかり味付けして煮込んで、旨味を出したスープを作ります。ここで難しい点はマムルォックフエの加減で、この調味料はもともと赤紫の濃い色で、そのまま入れると濁ってしまいます。ですがスープは澄んだ透明になるように作り、そのつど味見をしながら作り上げます。

 

 スープが出来たら器に入れたブンの上にかけて、胡椒を入れて、最後にねぎとベトナムパセリを入れ、野菜のサラダ、もやし、バナナの花のつぼみ、コリアンダーなどと漬け球茎、漬け唐辛子、レモンか酢を少し入れて工夫たっぷりなブンを仕上げ、味を楽しみます。さらにフランスパンにブンのスープを付けて食べるとより美味しいです。

 

 料理文化のひとつなので、日本で様々なラーメンの味を楽しむ様に、どうぞベトナムにいらっしゃって召し上がってみてください。

 

 

 

BUN CHA CA(ブン・チャー・カー)

 すり身揚げ入りブン

 

        BUN CHA CA

 

 次にこのブンはダナン市の有名な料理です。「Cha Ca」というのは魚のすり身のことで、それを円形やひし形などに形を整え、茶褐色になるまで油でこんがりと揚げます。

 

 スープはカボチャ、キャベツ、パイナップル、トマトなど様々な色の野菜を使い、栄養豊富なスープとしていろいろな料理に使われます。甘い香りとわずかに酸味があるスープで大変人気があり、それが人々にずっと愛され続ける理由だと思います。

 

 もやしと野菜をたっぷり入れて、レモンをしぼります。地元では生の唐辛子をかじりながらいろいろな具材を少しずつ入れていただきます。そしてベトナムコーヒーと一緒においしい朝食を食べ、健康的な朝を過ごします。

 

 

 

○BUN THIT NUONG(ブン・ティット・ヌーン)

 焼き肉のブン

 

        BUN THIT NUONG

 

 スライスして甘辛く、しっかり味付けした豚肉をくるくるっと巻いて串刺にして炭火で焼きます。ブンにこの炭火で焼いた豚肉をのせて 、スープを入れない代わりにドレッシングを注ぎます。ドレッシングというはヌックマム(魚醤)、ぬるま湯、砂糖、酢(あるいはレモン)、細片にしたニンニク、唐辛子を混ぜたものです。他は、波型に切ったニンジン、パパイヤなどを、お酢と砂糖に漬けます。最後にミントの葉、胡瓜とピーナツを載せて、美味しいBUN THIT NUONGが仕上がります。

 じっくり漬けたお肉、甘辛くしっかり味付けされたドレッシング、野菜の香りなどその美味しさに一回食べたら忘れられません。

 

 

 

○BUN RIEU CUA(ブン・リュウ・クア)
 蟹肉入りブン

 

 この料理は体温を下げる効果がありますので、夏になるとよく食べられます。

蟹のすり身などがたくさん入っていてとても味が濃いです。その上に、生野菜やバナナの花の千切りをのせて食べます。これもまたおいしいブン料理です!

 

 

 

○BUN CA NGU KHO THOM(ブン・カー・グ・コー・トォーン)
 鰹とパイナップルのブン

 

 「ca ngu」(鰹)、「kho」(煮る)、 「thom」(パイナップル) という意味で、パイップルと鰹を煮込んだスープでいただく麺料理です。とてもあっさりした味で食べやすいです。細かく刻んだ生野菜を一緒に混ぜて食べます。新鮮な魚の出汁が日本風で口に合うと思います。スープまで全部飲み干したら、甘味がわずかに舌に残ります。

 

 

 

○BUN MANG VIT(ブン・マン・ヴィー)

 アヒルダシのタケノコ入りブン

 

 「Vit」はアヒルで、「Mang」は筍です。

レモングラスの風味がいっぱいで、アヒル肉の香り、優しい味の筍を合わせて、さっと手軽に作っても美味しい料理になり、家族と一緒に楽しめます。
 

 

 

○BUN CHA HA NOI(ブン・チャー・ハ・ノイ)

  北部ハノイで人気のブン

 

           BUN CHA HA NOI

 

 麺が適当な長さに切ってあり、食べやすいです。

ブンを、焼いた肉と野菜を入れたヌックマムをベースとしたスープにつけて食べます。大体の店で、一緒に揚げ春巻きが出てきます。先に紹介したBUN BO HUEはよく朝に食べますが、このブンは昼食に食べるのが一般的です。このブンの特徴は店によっていろんな種類の生野菜を使うので、お腹を壊しやすい人は気をつけなければいけないでしょう。

 

 

 

○BUN HEN(ブン・ヘン)

 しじみだしかけ麺

 

 「hen」はしじみの意味です。麺が隠れるほどのしじみが載っています。そこにしじみの蒸しスープをかけてよく混ぜます。お好みで別の蒸しスープをかけていただきます。熱いけどあっさりしたしじみスープの香りが素晴らしいです。フエの塩辛、サラダ菜、しその千切り、もやし、香ばしく炒ったたくさんの白ゴマを入れます。そして特にこのブンは赤唐辛子が入っていて人気があります。なので辛くて、赤唐辛子の赤い色が食欲をそそることで知られています。

 

 

 

○BUN XAO LONG (ブン・サオ・ロン)

 ウコン入りのブン

 

    BUN XAO LONG

 

 まず茹でた豚の肝臓、ウコンを炒めます。次は炒めておいたた野菜を入れ、最後にブンを入れて一緒に炒めます。豚の肝臓のうま味とウコンの色がブンになじむように仕上げます。肉の香りとウコンが胃にやさしく、家で手早くできる料理なので皆さんもぜひ召し上がってください。

 

 

 

 

参考写真:ベトナムでよく見られる漬物と発酵調味料マムルォックフエ

 

 

 

○BUN CHAY(ブン・チャイ)

 野菜とキノコのブン

 

       BUN CHAY

 

 ベトナムでは菜食主義者が多いので、豊富な材料で、需要を満たすためのブンチャイがあります。

菜食主義者は肉、魚を食べてはいけないので、このブンはキノコ類(アワビタケ、シイタケ、エノキタケ、フクロタケ)と、豆腐、大根、玉ねぎなどから作ります。簡単そうに見えますが、美味しいブンができるまで手間がかかります。

 

 

 

  ベトナムのブン料理は10種類以上あります。値段も15,000ドン(VND)~35,000ドン(VND)(約57円~133円)で、安さと美味しさで皆様に満足していただけると思います。是非ベトナムにお越しになり、ブンを召し上がってみて下さい。

  今回はここまでです。またベトナムおよびダナン市のことをいろいろ紹介したいと思います。どうぞ2回目をお待ちくださいね。