世界は今

上海の「頂点」

25Sep 2018 蔡国耀

蔡国耀(CAI GUOYAO)

中国・上海市

2017年長崎県海外技術研修員

長崎滞在期間:2017.8~2018.3

 

 

 

皆さん、こんにちは。

私は2017年長崎県海外技術研修員の蔡国耀と申します。中国の上海市から参りました。去年の8月下旬から今年の3月上旬まで長崎に住んでいました。長崎滞在時はテレビ長崎(KTN)で研修を受け、楽しい日々を過しました。上海に帰ってもう5ヶ月以上になり、現在は元の職場に戻って仕事をしていますが、時々長崎のことを思い出し長崎にいたことが昨日のことのように感じます。

 

 

長崎で友達と雑談していた時、上海の話になるたびに、日本の友人たちの第一声はいつも「わあ!大都会だ!」でした。 そして、上海の摩天楼が林立している光景に感嘆していました。特に2014年に新しくできた上海タワーは圧巻で、高さが632mあり、天を突くかのようにそびえ立っています。

今回はせっかくなので皆さんに上海の“身長”の変遷をご紹介します。

 

 

時代がどんどん移り変わることによって、上海の中では高い建築物として有名だった’パークホテル上海’は「上海の頂点」、つまり上海で一番高い建造物として君臨したのはもうとっくに過去の話になりました。上海の建物の高さから上海の発展史を読み解き、“頂点”の変遷を見るのもとても面白いかと思い、今回のエッセイの題材に選びました。

 

 

まずは上海の高い建物として記録に残っている一番古い建物から順にご紹介します。

 

【977年】竜華塔 40.55メートル

この当時、一つの塔の高さは一つのまちの豊かさを表していると言えます。かなりの長い間、竜華塔は上海の一番高いところ、つまり「頂点」にいました。竜華塔は977年に建てられました。合計7階、高さは40.55 メートル。その後約900年の歳月の中で、文句なしで上海の頂点にいました。

 

 

【1860年】ユニオンビル 45.75メートル

竜華塔が長い間独占した「上海の頂点」の王座は、ついにユニオンビルに奪われました。ユニオンビルは上海の観光エリアで一番有名な外灘に位置し、当時は3階建てのレンガ構造の建物で1860年に建てられました。1916年に再建後、今の姿になりました。

 

 

【1893年】税関ビル78.2 メートル

ユニオンビルの“記録”は33年で途絶え、上海の“頂点”の座に新しい主人を迎えました。税関ビルはユニオンビルと同じく外灘にあります。

ちなみに外灘は19世紀後半から20世紀前半にかけて租界地区(外国人居留地)だったこともあり、当時建設された西洋式高層建築が立ち並んでいます。建築群は中国の重要文化遺産に指定されていて、昔の上海の面影を今に伝えています。

このレンガ構造のビルは1893年に竣工し、上部にゴシック式の時計台があり、外灘エリアの中でもシンボル的な建物の一つです。総高78.2メートル。税関ビルが“頂点”の座にいるとき、その座を揺るがす強い挑戦者が2名現れました。しかし、結果から言うとこの挑戦は失敗に終わりました。

 

 

 

挑戦者1【1929年】サソンビル(平和ホテル) 77メートル

サソンビル(Sassoon House)は外灘エリアにある10階建てのビル(一部は13階)で、総高77メートルです。税関ビルに届かず挑戦失敗。

 

 

挑戦者2【1934年】ブロードウェービル 77メートル

ブロードウェービルは外灘に隣接している北蘇州路の20号に位置しています。なぜ“ブロードウェービル”かと言うと、ブロードウェー路(現在の大名路)の端に建っていることから付けられました。本館と別館からなるブロードウェービルは、上海のランドマーク的な橋の外白渡橋の北側にあります。総高は77メートル、こちらも税関ビルに届かず挑戦失敗。

 

 

【1934年】パークホテル 83.8メートル

1934年、「真の王者」が現れました。パークホテルは南京西路と黄河路の交差点に建てられました。この24階のビルの総高は83.8メートルで、ついに“群雄割拠”の時代が終わりました。

 

 

【1955年】中ソ友好ビル(上海展覧センター)110.4メートル

1955年に建てられた中ソ友好ビルは、当時中国と友好関係にあったソ連の専門家が設計興建を協力して建てられました。このロシアの古典的な風格の建物はかなり長い間上海の“頂点”でした。

これはちょっと余談ですが、ちょうどこの時期に上海の建築界には暗黙の了解のルールがあったらしいです。それは、「建築予定のすべてのビルの高さは、このビルを超えてはならない」ということです。

ちなみに110 . 4メートルの高さは、塔の先端の星の部分まで含めた高さになります。

 

 

【1972年】上海テレビの電波塔205メートル

1972年に竣工した上海テレビの電波塔は、高さ205メートルでクレーン等の機械を使わずに全て人力によって作られた建造物です。

 

 

【1993年】東方明珠テレビ塔 総高468メートル

本物の“巨人”がやっと現れました。1993年、350メートル(一番上の円形の建物までの高さ)の立体構造が完成しました。上海といえばこの建物が思い浮かぶ方も多いのではないでしょうか?いままで紹介してきた外灘エリアの欧風の建築物群の対岸にあり、川を隔てて建物の雰囲気がかなり違います。総高468メートル。彼女は「上海の頂点」の王座に6年も君臨し続けました。

 

 

【1999年】ジンマオタワー(金茂タワー) 420.5メートル

1999年、東方明珠テレビ塔と同じ地区にあるジンマオタワーは突如登場し、彼女の王座をさっと奪っていきました。ジンマオタワービルの高さ420.5メートル、現在は上海で3番目に高い建物です。高層階には“グランド・ハイアット上海”が入っています。先ほどの東方明珠テレビ塔と同じく人気の展望スポットになっています。ちなみにこの建物はドバイにある世界一高いビル ブルジュ・ハリファの設計担当者が指揮をとったことでも知られています。

 

 

【2008年】上海ワールド・フィナンシャル・センター(森ビル) 492メートル

ジンマオタワーの王座の座はせいぜい9年だけでした。2008年、日本の森ビルが出資したことでも知られ、世界屈指の摩天楼になりました。このビルは地上101階、総高492メートルで、高層階の真ん中が空洞になった独特のデザインで有名なビルです。

東方明珠テレビ塔から短いスパンで、森ビルと金茂が上海の“頂点”の記録を再び更新しました。

 

 

【2014年】上海タワー 632メートル

2014年8月3日、この日、「上海の頂点」の記録は「632」に定められました。ドバイのブルジュ・ハリファに次ぐ世界第2位の超高層ビルです。

 

 

上海タワーの主体的な建築構造は高さ580メートル、総高さ632メートル、地上121階、地下5階に及びます。ホテル、展示スペース、ショッピング、展望エリアなどの機能が一ヶ所に集まりまるで縦に伸びた“垂直都市”のようです。地下2階から118階まで上昇するエレベーターの時速は毎秒18メートルです。地下2階から地上560メートルの第118階の展望台エリアに到着するのに約1分ほどしかかかりません。展望エリアは上海の美しい景色を堪能することができます。

 

 

こうやって上海の“頂点”の歴史を見ていくと、上海の街の発展もよく分かると思います。皆さん、上海にいらしたらぜひ上海一高いタワーの展望台からの眺めを楽しんでください!

 

 

マリンガのJapão(日本)

06Jul 2018 安永 ホビソン幸夫

安永ホビソン幸夫

ブラジル・パラナ州マリンガ市

2017年度長崎県海外技術研修員

長崎滞在期間:2017.8~2018.3

 

 

 

皆様!こんにちは!

初めまして、ブラジル日系4世の安永ホビソン幸夫と申します。

私は2017年度長崎県技術研修員として、去年の8月下旬から今年の3月上旬まで、五島に住んでいました。五島では風力発電設備のメンテナンスを行う企業で研修を受け、地域の行事にも参加し、楽しい日々を過しました。ブラジルに戻ってもう3ヶ月が経ち、五島での生活を懐かしく思い出します。

 

 

私の出身地はブラジル南部のパラナ州マリンガ市です。気候は温暖で過ごしやすいです。マリンガ市は、綿密な都市計画に基づいて建設され、まちができて70年ほどの新しい都市です。高層ビル群があるかと思えば、一方では緑が多く、都会っぽさと田舎っぽさがミックスされています。約40万人の人口の内、日系人はおよそ2万人です。本当に日系人の比率が高く、日本との関係が深い都市です。ブラジルで日系人が多い州といえば、サンパウロ市があるサンパウロ州を思い浮かべる方が多いと思いますが、実はパラナ州はサンパウロ州に次いで2番目に日系人が多い州なんですよ。

特に私の住んでいるマリンガ市は日本文化の存在が非常に強いので、ここでいくつかの場所について、紹介したいと思います。

 

 

 

 

https://kekanto.com.br/biz/parque-do-japao-memorial-imin-100/fotos/618410

 

 

ブラジル国内ナンバーワンの日本庭園はマリンガにあります。

 

マリンガ日本庭園は総敷地面積およそ10万平方メートルで、ブラジル国内で最大規模の日本庭園です。2008年の日本人ブラジル移民百周年記念事業の目玉の一つとして2006年に工事が始まり、8年後の2014年にオープンしました。公園内は遊歩道、鯉が泳ぐ池、茶室、ほかにも体育館、レストラン、大講堂など、日本文化を普及、発信する場所として使用されています。

ここに来るとまるで日本にいるような気分になります。週末は家族連れで賑わい、恋人同士にはデートスポットとしても人気の場所です^^

 

 

ちなみに少し余談になりますが、マリンガの日系人は日本文化を後世に伝え続けるために一生懸命活動しています。その一つにマリンガ文化体育協会での活動があります。ここでは日本語教育、和太鼓、よさこいソーラン、ゲートボール、野球、ソフトボール、テニス、卓球などの活動が行われています。また日本祭り、運動会、林間学校、カラオケ大会、盆踊り、野球や卓球など各種スポーツの大会を行って日系人同士の親睦も深めています。

 

 

 

 

(www2.maringa.pr.gov.br)

 

最後に、ひそかに観光スポットにもなっている、浄土宗マリンガ日伯寺です。1974年に建立され、1983年に本堂が落成しました。現在は日系2世の方が住職をされています。日本と同じように大晦日には除夜の鐘を鳴らし、新しい年を迎えます。遠く日本を離れてても日本のお正月を迎える雰囲気を味わうことができます。またここには親戚や身寄りがいない日系人のための老人ホームも敷地内にあり、日系人のお年寄りのサポートをしてます。

 

 

このようにマリンガはブラジルと日本の深い絆を感じられる都市で、私たち日系人は日本の文化を伝え続けるように頑張っています。

私もこれからブラジルと日本の架け橋として活躍したいと思っています!

最後まで読んでいただきありがとうございます。Muito Obrigado!

 

 

 

 

観光都市としての武漢

07Jun 2018 唐芙蓉

唐芙蓉(TANG FU RONG)

中国・湖北省武漢市

2017年長崎県海外技術研修員

長崎滞在期間:2017.8~2018.3

 

 

 

皆さん、こんにちは。

私は2017年長崎県海外技術研修員の唐芙蓉と申します。中国湖北省の武漢市から参りました。長崎には2017年8月末から約半年間滞在していました。

長崎を離れてから早いもので2ヶ月以上過ぎましたが、長崎にいたことが昨日のことのように感じます。

 

 

「どこからきたのですか」

当時私は長崎でよく周りの人にこのように聞かれていました。「武漢です。」と答えると、相手の人はほとんど聞いたことのない顔をしていました。それが自分にとってちょっと不思議に思いました。

 

 

中国は大きく南部、北部、中部、東部、西部と分かれていて、武漢は中部地方の一番大きい都市です。武漢は長い間工業都市として全国的に有名ですが、観光都市としては、他の数多くの観光都市に比べるとあまり目立たない都市です。しかし武漢は観光分野でもとても魅力的な都市です。これは10年近く武漢で暮らしていて、最近子供を連れてよく町のあちこちに遊びに行った私が気づいたことです。ここで是非皆さんに観光面から武漢の魅力を紹介したいと思います。

 

 

 

黄鶴楼

https://www.vcg.com/creative/803522079

 

 

1. 黄鶴楼

まず紹介したいのは武漢のシンボル――黄鶴楼です。黄鶴楼は223年に、「三国志」で有名な人物 孫権によって建てられた展望台です。今は中国の四大名楼の一つです。内部では黄鶴楼に関する神話や詩歌、書道作品、名画などが見られます。有名な詩人 李白もここで名詩を残しました。黄鶴楼の一番高いところから、揚子江の荒波や沿岸の景色を楽しむことができます。毛沢東主席が視察に来て、詞(唐詩のような韻文の一種)を書いた長江大橋もすぐそばです。また、長崎ともゆかりが深い孫文が活躍した辛亥革命の歴史を紹介した「辛亥革命博物館」、伝統料理やB級グルメの街としていつも多くの人々で賑わっている「户部巷」、有名な上海の黄浦江(外灘)よりも広い浜「江灘」も近くです。

 

 

 

 

http://image.fengniao.com/exhibition/pic_show_2865_1.html

 

 

 

http://japanese1.china.org.cn/travel/txt/2015-03/23/content_35130432.htm

武漢大学の桜

 

 

2. 武漢大学の桜

3月の中旬から武漢大学の桜は見頃を迎えます。桜なら、日本もいっぱいありますよという人がいるかもしれません。しかし、武漢大学の桜は特別に意味を持った桜です。1972年の日中国交正常化のお祝いとして日本から中国に贈られたものです。日中友好回復のシンボルとして、今も中国の人々に愛されています。また中国では規模はともかく、キャンパス内の建築物は必見で1930年代に建てられたものが数多くあります。古木の桜ときれいな歴史的建築物が相まって、中国有数の桜の名所として中国全土から毎年数多くの観光客が訪れ、その美しさに魅了されています。ちなみに武漢大学の後門から武漢随一の景勝地、東湖に通じます。東湖は中国の都市にある湖の中では国内最大の大きさです。

 

 

 

湖北省博物館の音楽会

https://www.bilibili.com/video/av14422048/

 

3. 湖北省博物館

中国には省ごとに博物館がありますが、湖北省は楚の国(紀元前770年~紀元前221年)の発祥地ですから、省博物館では古い時代の歴史を知ることができます。あとは漢服を着ている専門家が紀元前433年の青銅楽器で演奏する音楽会も楽しめます。歴史に興味のある方は是非ご覧下さい。

 

あとは最近ショッピング街として人気の街 楚河漢街で「漢秀」という舞台ショーも世界トップの水上ショーで、おすすめです。音楽、舞踊、雑技と最新CGが融合し、移動式の座席でとても臨場感のあるショーを楽しめます。

 

 

 

漢秀(舞台ショー)

http://you.ctrip.com/sight/manzhouli319/1461184-dianping-p2.html

 

 

いかがでしたか?武漢は自然や歴史あふれる魅力的な都市です。

皆さん、是非武漢へ遊びに来てください。待っています。

 

 

 

 

 

ブラジル長崎県人会創立55周年記念式典

29Mar 2018 堤セリナ 広子

堤セリナ広子(Hiroko Celina Tsutsumi)

ブラジル サンパウロ州 カッポン・ボニート市

平成28年度長崎県海外技術研修員

 

 

皆様、こんにちは!お久しぶりです。

平成28年度長崎県海外技術研修員の堤セリナ広子です!

 

 

2018年に入ったかと思ったら、もう3か月が経ちました。本当に早いですね!

日本の反対側のブラジルは夏で、すごく暑い日が続いています。日本と違って12月から1月いっぱいは学校の夏休みなので、よく家族皆で海に遊びに行ったりします。

 

 

私もこの間、海に遊びに行きました!マラゴジ(Maragogi)というリゾート地なのですが、この海と空の色を見てください~!とっても綺麗でしょう?^^

 

 

 

 

さて、遅くなりましたが、今回はブラジル長崎県人会創立55周年記念式典について話したいと思います。

去年の11月12日、サンパウロ市で記念式典、並びに平和盆踊り・祝賀アトラクションが行われ、私も参加しました。

 

 

 

 

 

式典はブラジル長崎県人会 川添博会長の挨拶で始まり、長崎県 中村法道知事のビデオメッセージ、長崎市 田上富久市長の平和宣言ビデオが流れました。

式典にはサンパウロ市とサンパウロ州の政治家や関係者が招待され、在サンパウロ日本国総領事館の野口 泰総領事もお見えになりました。

 

 

 

式典は午前中に開催され、お昼の時間になると皆一緒に美味しいお弁当をいただきました。

午後からは平和盆踊り、そしていろんな祝賀アトラクションが行われ盛り上がりました。

会場には盆踊りのヤグラが用意されていて、長崎くんちでもファンが多い演目の一つ「龍踊り」の龍も飾られていました。

 

 

祝賀アトラクションは紙芝居、体操、ゲームや皿踊り、よさこいなど長崎でおなじみの舞踊のプログラムがありましたが、その中で間違いなく一番人気だったのが龍踊りです!会場が一気に盛り上がりました。皆この日のために一生懸命練習をして、力強い演技に感動の拍手がいつまでも鳴り止みませんでした^^

 

 

ブラジルでは盆踊りは日系人に限らず誰にでもすごく人気があります。私も今回浴衣を着て踊りました^^

盆踊りを体験するのが初めての人も大勢参加していましたが、そこは踊り好きで陽気なブラジルの人達、すぐに慣れてすごく盛り上がって楽しかったです。おじいさん、おばあさん、子供などなど、老若男女皆一緒に踊ってとても良い雰囲気でした^^

 

 

 

 

 

式典のテーマが「平和」だったので、会場には原爆や長崎の歴史に関するポスター、戦争の悲惨さを訴えたDVD、紙芝居、本や雑誌などが展示されました。被爆県の県人会として私たちの願いは一人でも多くの方の記憶に長崎の歴史を残して、世界中の人達が平和に生きることです。

 

 

県人会会員の皆さんと、婦人部、青年部の皆さんのご協力のお陰で思い出に残る式典になりました。

これからも長崎とブラジル長崎県人会の為に頑張って活動したいと思います!

 

 

そして、今年はブラジル日本移民110周年記念祭典が行われます。この様子もまたレポート書きますので、楽しみにして下さいね!

オブリガーダ (Obrigada)!^^(ありがとうございます!)

 

 

 

7年ぶりの韓国

05Mar 2018 韓進

韓 進(Han Jin)

韓国・ソウル市

長崎滞在期間 2011.9~2017.4

 

 

 

こんにちは。長崎県で約7年間住んでいた韓進(ハンジン)と申します。

 

 

長崎県諫早市の長崎ウエスレヤン大学を卒業し、雲仙市のとある旅館と島原半島観光連盟で働きました。学生時代から出島ネットワークとご縁があったので特派員として日本語や韓国語で県内観光地の紹介や地域の知らせを発信してきました。

 

 

今も多くの知らせを掲載したいですが、韓国に戻ってからは長崎県の旬の情報が手に入りにくいこともあり難しいです。

その代わり観光業に携わった者として今回は母国韓国のオススメ観光地や食べ物事情を紹介しようと思います。あくまでも私の主観が入っている紹介なので長崎の韓国通の方々には及ばないかも知れませんね。笑

 

 

 

まず、現在ソウルに住んでいるので、ソウルの最近のオススメ観光地について紹介します。

個人的にも好きですが、最近韓国ではトレッキングが非常にはやっています。そして観光資源としても新たにトレッキングコースがたくさん出来ました。ソウルでは大きく二つのトレッキングコースが有名です。一つは漢陽都城巡城道、そしてもう一つはソウルドゥルレギルです。

 

 

 

 

漢陽都城巡城道

漢陽都城巡城道は、朝鮮時代の首都であった漢陽(現在のソウル)の城郭を回る道で、ソウルの4つの大門(東大門、西大門、南大門、北大門)と4つの小門などの観光名所や都市の中心部と山を結んだコースを歩くトレッキングコースです。

 

ソウルに住んでいながら今まであまり興味がなかった城門の意味や通る地域の歴史なども知ることが出来るよいコースで、歩きやすいし標識や地図もあるので初心者でも無難に歩けます。コース全体の長さは20キロですが6コースに分かれているので自分の体力に合わせて歩くこともできます。

 

(参考)ホームページ

http://seoulcitywall.seoul.go.kr/front/jp/index.do

 

 個人的には登山のような気分も味わいながら、少し昔のソウルの街並みと現在の賑やかさを一緒に見られる駱山コースがお勧めです!コースも短いので女性の方にもぴったりだと思います。

 

 そしてソウルドゥルレギルは済州島のオルレが有名になった後、ソウルで作ったトレッキングコースです。山登りよりは楽ですが、コース全体の長さは157キロ、8コースで構成されています。一つのコースの距離が長いので1回に全部歩くよりは2回か3回かに分けて歩くことをお勧めします。城郭を巡る都城道とは違い、ソウル市を大きく一周するドゥルレギルはソウルの美しい景観、四季の美しさを感じさせる自然豊かなコースです。個人的なお勧めは韓国の墓地(土葬)の間を歩いて高句麗の城郭跡やソウル東部を一望できるコースの2コース(龍馬山・峨嵯山コース)がお勧めです。

 

 

 

 

ソウルドゥルレギル

(参考)ソウルドゥルレギルのホームページ

http://japanese.seoul.go.kr/%E7%94%9F%E6%B4%BB%E6%83%85%E5%A0%B1/%E8%87%AA%E7%84%B6%E5%90%8D%E6%89%80%E5%85%AC%E5%9C%92/%E3%82%BD%E3%82%A6%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%88%E3%82%A5%E3%83%AB%E3%83%AC%E3%82%AE%E3%83%AB/%E3%83%88%E3%82%A5%E3%83%AB%E3%83%AC%E3%82%AE%E3%83%AB%E3%81%A8%E3%81%AF%EF%BC%9F/

 

 

 

それではオススメ観光地に関する紹介はこれぐらいにして、次は“食”について紹介します。

 

まず、はじめはお酒事情から。

 

 

韓国も日本と同じようにお酒を楽しむ文化です。

日本と同じくスーパーやコンビニなどで購入でき、19歳から飲酒が可能です。

そしてビール、焼酎、マッコリなど大衆的な酒は安いのがその特徴です。

 

 

酒の種類は日本とほぼ同じですが、一般的に日本はビールや日本酒などが全国的に人気ですが、韓国は焼酎、ビール、マッコリが全国的に人気です。勿論、長崎をはじめ九州では焼酎の人気があります。韓国の焼酎は日本の焼酎とは違い、水に薄めて度数を18度程度に下げた上、甘味料が入っているのでかなり飲みやすいです。(この飲みやすいというのは短所で、過飲と甘味料の影響で二日酔いが結構あります。)日本のような製法で作る伝統焼酎もありますが、値段が高いのでよく飲まれるというほどではないです。

 

 

 

韓国のビールは日本のビールと比べれば水で割ったような軽さが特徴で、深い味はありませんが韓国特有の辛い食べ物にはぴったりの酒です。

それで韓国では焼酎とビールをちゃんぽんして飲む爆弾酒をけっこう作って飲みます。日本の高い酒では混ぜて飲むのは想像もできませんが値段が安い韓国ならではの酒文化です。私も爆弾酒を飲んで何度も記憶を無くしました(苦笑)。

 

一方、最近海外ビールのブームが起きていて、結構安い値段で海外ビールを楽しむ事が出来ます。缶ビール500ml 4個を選んで千円程度で買う事が出来ます。日本のアサヒ、キリン、サントリーやエビスまで韓国で飲むことが出来ます。日本のビールはこくがあり、キャンペーンの時には日本より安く買えることもあるので韓国では人気が高いです。

それでも居酒屋では海外ビールは高いので、まだみんなが飲むほどではないです。

 

 

スーパーにはたくさんの海外ビールが並んでいます!

最後に韓国特有のお酒、マッコリについてご紹介します。

私はマッコリが好きなので、ここでは数種飲み比べした感想をリポートします!^^

 

 

マッコリは日本酒と製造工程が似ている酒で、日本のどぶろくのような白く濁ったお酒です。

今から700~1000年前の高麗時代から飲まれていたといわれていますが、マッコリの言葉の由来は、「適当」を意味する“マク”と、「ろ過する、漉す」を意味する“コリ”をつなげてマッコリ(適当にろ過されたお酒)になったと言われています。日本と比べると酒蔵の数が少ない韓国ですが、最近マッコリはその蔵の数も種類も増えています。そして地域ごとに多様な酒蔵があります。

 

 

日本では韓国の抱川(ポチョン)の二東(イドン)マッコリが有名ですが、今回はソウルでけっこう見られるマッコリを4つ紹介します。

 

上の写真の左から順に、ソウル長寿マッコリ、京畿道楊平の砥平(ジピョン)マッコリ、同じ京畿道ポチョンのヌリンマウルマッコリ、そして下の写真が麴醇堂(グッスンダン)の古マッコリの4つです。(私の嗜好で選びました^^)

 

左から、ソウル長寿マッコリ、ジピョンマッコリ、ヌリンマウルマッコリ

 

古マッコリ

 

ソウル長寿マッコリは手頃な値段とソウルならどこでも買えるのが特徴で、比較的炭酸が強いマッコリです。

ホームページ

http://www.koreawine.co.kr/japanese/index.php

 

 

 普通マッコリは沈殿物ができるので飲む前に混ぜますが、ソウルマッコリの場合混ぜて飲まなくても結構あっさりした味がするので試してみてください。(ソウルマッコリみたいな炭酸が多いマッコリならの話なので、普通は混ぜて飲んでください 笑)。

 

 

ソウルマッコリはソウル市内の7つの蔵が連合したソウル濁酒製造協会の酒です。現在は工場化されたので味が一定ですが、もともと本社があった道峰(ドボン)で作ったのが美味しいという噂もあります。(ソウル北部の名山、北漢山と道峰山の麓の湧き水で作るので、水が良く美味しいとの噂です。)

 

 

ジピョンマッコリは京畿道 砥平にある小さなマッコリ蔵の砥平酒造で生産されたマッコリで、特有の清涼感が特徴です。(私の友だち曰く、ハッカの風味がするということです。)

ちなみに砥平酒造は1925年設立された会社で、蔵の建物が韓国近代文化遺産に指定されていることでも有名です。瓶のデザインにも文化財に指定された蔵が描かれています。種類は米マッコリと小麦粉マッコリ2種類あります。

小麦粉マッコリは市販でなかなか手に入らないですが重くて濃い味が特徴です。

 

 

ホームページ : http://www.jpjujo.com/(※韓国語)

 

そして値段は高いけど最近人気がある裵商冕酒家のヌリンマウル(“遅い村”という意味)マッコリです。韓国のお酒業界大手メーカー麴醇堂を創業した(故)裵商冕先生の次男の会社で製造されています。深い味とともにマッコリのパラダイムを変えたといわれ、ラベルもお洒落で若年層に人気があるマッコリです。甘味料を一切入れず作っているので賞味期限が短く値段も高いですが、この深い味は誰が飲んでも感銘します。この深さとフルーティーな味は、さすがヌリンマウルです。

 

 

最後のマッコリは麴醇堂(裵商冕先生の長男の会社)の古マッコリです。このマッコリもヌリンマウルと同じく甘味料は一切使わない伝統のマッコリです。昔ながらの方式で作るので小麦粉も入っているので深い味が出ます。マッコリは発酵食品なので、甘い味と酸味を同時に味わう事が出来ます。個人的には釜山の金井山城のマッコリが一番濃いと思っていましたが、このマッコリも結構濃いです。古マッコリはマッコリ通なら飲んでみる価値があると思います。

 

 

同じマッコリでもこれだけ違いがあるので、韓国にいらした際は、ぜひ自分好みのマッコリを探してみてください^^

 

 

二つ目は韓国の食べ物の中で長崎と同文化であるちゃんぽんについて紹介します。

「おいおい。韓国にもちゃんぽんがあると?」っと、びっくりする方がいるかもしれませんが、韓国でも長崎みたいにちゃんぽんはありふれて誰でも知っている庶民の食べ物です。韓国の何処のどんな中華料理屋に行ってもあるし、最近はちゃんぽんだけの専門店やインスタントラーメンの中にもちゃんぽんという名をつけて売っているものもあります。しかも私の故郷である仁川では長崎と同じく中華街が有名です。勿論、仁川でもちゃんぽんが有名です。

 

仁川の中華街

 

韓国のインスタントちゃんぽん

 

韓国の中華料理屋で食べることができる韓国ちゃんぽん

長崎ちゃんぽんとの大きな違いは、スープが赤く、とても辛いです。韓国では4-5年前に“長崎ちゃんぽん”という名の、白いスープの辛いインスタントちゃんぽんが人気がありました。韓国で“長崎ちゃんぽん”と名が付いていても、長崎にあるような真の長崎ちゃんぽんを売っている処はないです。それでもちゃんぽんという言葉や文化は、長崎を越えてこの韓国でも定着しています。

 

 

長崎県では元祖である長崎と、海産ベースの小浜や平戸ちゃんぽんが県内で人気がありますが、韓国の方々にもこんなに多様なちゃんぽんが長崎県にあることを知らせる機会があればよいと思っています。

噂では2018年の初めに小浜ちゃんぽんが韓国のとある店を借りてPRをするイベントがあると聞きました。いろんなイベントがきっかけになって韓国の方々が長崎へ訪れる事をいつも願っています。

(2018.2.26追記)イベントの様子を伝える記事です!

http://s.japanese.joins.com/article/965/238965.html

 

 

私の人生の約1/3を暮らしてきた長崎は、韓国に戻っても恋しくなります。

多くの長崎の方々も“近くて遠い国”と言われる韓国をもっと親しく思ってください。そしてたくさん遊びに来てください。お待ちしております。

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