こんにちは!ともっちです☆
長崎名物の代表格「ちゃんぽん」。
長崎には無数に旨いちゃんぽん屋が存在しますが、
今日は私が小さい頃からお気に入りのお店をご紹介します。
長崎新地中華街近くに位置する、唐人屋敷エリア内にある
ディープなちゃんぽん屋「寿々屋(すずや)」食堂。
「中華料理店」ではありません。
「ちゃんぽん屋 = まちの食堂」です。
私の親世代くらいまでの長崎では、食堂のことを「ちゃんぽん屋」と呼んでいたのだとか!?
それほど長崎にはちゃんぽんを提供する食堂が多いのです。
寿々屋は、ちゃんぽんが美味しいのはもちろんですが、
なによりロケーションが素晴らしい!
鎖国時代に外国人が暮らした場所といえば出島が有名ですが、
唐人屋敷は、いわば唐人版の「出島」のようなもの。
それまで長崎のまちなかで自由に活動していた中国人たちを、
江戸時代、一箇所に集めて住まわせた地域です。
当時を偲ばせる個性的な4つのお堂や、レトロな市場跡。
まち全体が懐かしく、独特の魅力を放つエリアです。
唐人屋敷へのイントロダクションとして、
かつての唐人屋敷の入口部分に再現された
大門を通って、唐人屋敷エリアへ、出発!
レトロな市場跡の坂道を登っていくと、中国風のお堂が見えてきます。
「土神堂(どじんどう)」
門と橋、中国らしい丸い窓が美しいお堂の中には、
農業・商売の神様が祀られています。
唐人屋敷の中では一番初めにつくられたお堂で、
江戸時代には、この前の広場で龍踊りのルーツとなる踊りが行われていたそうです☆
土神堂の右脇の路地から風情ある階段を登りましょう。
右手にはかつての銭湯、左手に見えるのは土神堂の屋根です。
階段を数十段登り、ひとつ目の角を右へ。
館内町と十人町との境の小さな橋を渡ると角に 本日の目的地「寿々屋」が見えてきます。
(ちなみに橋の下に見える溝は、唐人屋敷の堀の跡です)
紺色の大きな暖簾が目印。
「ザ・昭和の食堂」といったような味のある内観です。
(取材時は混み合っていたため内観画像は割愛します)
ちゃんぽん(700円)
鮮やかな錦糸卵が目を引くビジュアル。
甘みがありながらも透明なすっきりスープがとにかく美味しくて、
レンゲですくってどんどん飲んじゃう!!
…おっと! 気がついたら具を食べる前にスープがなくなるところでした(笑)
具は、甘みと旨みたっぷりの豚肉、シャキシャキのネギ、
長崎ならではのピンクのかまぼこ、そして錦糸卵(これは珍しい)が主役。
麺はしっかりした太麺。これぞ昔ながらの長崎ちゃんぽんです!!
それらが絶妙に絡み合い、ほんのり甘くて旨い懐かしい味のちゃんぽんになるんですよね~。
スープを最後まで飲み干して…
ごちそうさまでした!!
皿うどん(700円)
ひとり分とは思えないボリューム!!
トロリとした甘めの「あん」がお皿からはみだしそう!!
はやる心を抑えつつ、こぼれないように気をつけながらいただきましょう。
パリパリの麺は、これでもか!というほど極細で、軽い食感。
脂っこさとは無縁です。
口の中でサクッと上品に割れたあと、あんと馴染んですっと溶けるような感じ。
ちなみに寿々屋は、ちゃんぽん・皿うどんだけでなく、
巻き寿司やいなり寿司、お惣菜も美味しいんですよ♪
そうそう、「チャンうどん」という気になるメニューがあったので、
次回チャレンジしたいと思います。
基本的にはランチがメイン。19時閉店なので、夕飯に行きたい方はお早めに。
日・祝はお休みです。
車の入らない細い路地が多い唐人屋敷エリアでは、
猫たちがのんびりと暮らしています。
昼下がりのベンチでは、灰色の猫が大あくび。
長崎には、しっぽが曲がった「尾曲がり猫」が多いといわれています。
一説によると、東南アジア方面からの貿易船に乗って来た猫には、
しっぽが曲がった種類の猫が多く、
それが長崎のまちに住み着いたのではないかといわれているそうです☆
国際貿易港であった長崎らしいエピソードですよね!
【寿々屋】
所在地:長崎市十人町10-15
電話:095-822-0996
営業時間:19:00閉店、日・祝休み
駐車場:なし
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