11月26日は「いい風呂の日」。
というわけで、本日ご紹介するのはズバリ「温泉」です。
気に入りすぎて今まで秘密にしていた私の「推し湯」を、この際、情報解禁いたします。
(しかもイケメンの入浴シーンつき)
その「推し湯」がある場所は、長崎県雲仙市の「小浜温泉」。
橘湾を臨む絶景温泉地で、30ヶ所の源泉から約100度もの高温のお湯が一日に15,000トンも涌いており、その熱量は「日本一」。
ナトリウム塩化物泉のお湯は身体の芯から温まるので寒い季節には特におすすめです。
16つの温泉宿と3つの外湯(公衆浴場)はそれぞれに特徴があって魅力的なのですが、今回ご紹介するのは、こちら。
脇浜共同浴場 通称「おたっしゃん湯」
おたっしゃん湯は昭和12年(1937)創業。
当時の雰囲気を残す木造平屋造りの昭和レトロなたたずまいは、長崎県のまちづくり景観資産にも選ばれています。
番台で200円を払って中に入ると、そこはまるで「昭和の暮らし博物館」
木製のロッカーや開業当時からあるという「大人三銭」などと書かれた看板が、昭和レトロな雰囲気でなんとも味わい深い。
さて、いよいよ本命の浴室の扉を開けると・・・
さて、いよいよ本命の浴室の扉を開けると・・・。
そこには高い天井と大きな窓から差し込む日差しが開放的かつ穏やかで、とても心地の良い空気に包まれた極上空間が広がっていました。
※モデルは同行したイケメンスタッフのMさん
お湯の柔らかさにびっくり!!
かけ湯をしていよいよ浴槽に入ると、お湯の柔らかさにびっくり!!
成分的には小浜温泉の他の湯と同じ「ナトリウム塩化物泉」なのですが、身体全体がお湯に抱かれるような心地よさは、他とは一味違う印象を受けます。
湯上りもベタつかず、肌がスベスベに。
そして何よりパソコンやスマホの使いすぎで溜まっていた肩や腰の疲れが、スーっと和らぐんです。
その評判は広がり、地元の方だけでなく、市外・県外から通ってくる常連さんも多いのだとか。
取材時、お湯を共にしたのは、毎週のように訪れるという島原市の元気なお婆さん三人組。
「ここはお湯の柔らかかとやもんねぇ」
「塩湯(ナトリウム塩化物泉)やけど、ベタつかんとがヨカとさね~」
「ほんなこて~」
とお喋りに花が咲きます。
経営者の宅島美代子さんにお話を伺いました。
「おたっしゃん湯」は昭和12年(1937)、美代子さんのお舅さんにあたる宅島常雄(つねお)さんを中心に、家族で開業。
近くで商店を営んでいた長女「たしさん」の名前にちなみ、そう呼ばれるようになったとのことですが、このお湯に入ると元気が涌き、「達者(たっしゃ)になりそう」だからという意味合いもあるのかも。
美代子さんは、おたっしゃん湯が開業する5年前の昭和7年(1932)生まれ。
現在88歳になる美代子さんは、21歳の頃、大村市から、すでに賑わっていたこの共同浴場に嫁いで来られたのだとか。
「当時は旅館にお風呂(内湯)がなかったですけん、宿のお客さんも入りに来られて賑やかでしたよ」
50年以上前からこの共同浴場を見守ってきたという玄関先の藤棚を見上げた美代子さんは、「この藤棚もだいぶお婆ちゃんになったけど、毎年ゴールデンウィーク頃になると薄紫色の綺麗か花が、来らした人を笑顔にするとですよ」とにこやかに話してくださいました。
裏手にある源泉槽
帰り際、敷地の裏手にある源泉槽を見せていただきました。
ゴーッともの凄い音を立てて湧き出す源泉に圧倒されつつも、「熱量日本一」といわれる小浜温泉のパワーを垣間見た気がしました。
長崎県内でも朝夕冷え込む日が増え、だんだんと冬の気配が近づいてきました。
ぽかぽかの温泉で温まって、日ごろの疲れを癒してはいかがでしょうか。
〒854-0513 長崎県雲仙市小浜町南本町7
電話番号:0957-74-3402
ご利用料金:200円
ご利用時間:6:00~21:00
※2021年7月~8月は改装工事のため休業予定。
長崎県内で「リアル宝探し」イベント!?
11月1日(日)より、宝の地図をもとに長崎県内の各エリアに隠された宝箱を探す周遊促進イベント「リアル宝探し」がスタートします(参加費無料)。
| イベントのポイント
【ポイント1】
「12のエリアを全て巡るなんて無理!」という方。ご安心ください。
1エリアから気軽に参加できますよ。参加費は無料。
「初めての方でも気軽に楽しめるレベル」なので家族のお出かけにもおすすめです。
【ポイント2】
長崎の魅力再発見!宝探しとあわせて、知らなかった地域の魅力を再発見できるかも!
【ポイント3】
抽選で豪華賞品が当たる!!
宝箱の発見数に応じて、地域の特産品や県内宿泊券、Vファーレン長崎の年間パスポートなど豪華景品が当たる抽選に応募することができます。
商品は全部で42種類。1エリアクリアから賞品が当たる抽選に応募できます。
クリア数によって応募できる賞品も増えるので、全エリアのクリアを目指しましょう!
(賞品には「エリアクリアで必ずもらえる賞品」と「抽選であたる賞品」があります)
| さぁ、「宝の地図」を手に入れて冒険に出かけよう!!
宝の地図(参加冊子)入手方法
1)現地での【無料配布】(長崎県内12エリアの観光案内所など)
2)公式サイト上での【無料ダウンロード】
※長崎県内12エリア
(佐世保市、島原市、平戸市、松浦市、対馬市、壱岐市、西海市、雲仙市、南島原市、東彼杵町、川棚町、波佐見町)
※宝の地図は10月30日(金)17時よりダウンロードできるようになります。
※ダウンロード版では解読しづらい場合がありますので、県内12エリアの観光案内所などで参加冊子(無料)を入手の上でのご参加をお勧めします。
国が実施している「Go Toトラベルキャンペーン」も活用して、この機会にぜひご家族で、お友達同士で、長崎県内各地の魅力に触れながら「リアル宝探し」を楽しんでみてはいかがでしょうか。
【基本情報】
期 間:2020年11月1日(日)~ 2021年2月28日(日)
参加費:無料
参加方法:長崎県内12エリアの観光案内所などで配布する冊子を入手のうえ、ご参加ください。
今年の長崎原爆の日は、家で祈りました。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、規模を大幅に縮小して行われた平和祈念式典。
一般の自由参列はできませんでした。
8月9日は外出を自粛し、テレビの中継を見ながら家で静かに黙祷。
日を改めて先日、終戦記念日を前に平和公園・原爆落下中心地に行ってきました。
平和公園の入口
平和公園へのアクセスは路面電車が便利です。
「平和公園」停留所で下車し、国道の横断歩道を渡るとすぐに平和公園の入口。
小高い丘の上にある公園までエスカレーターに乗っていくことができます。
エスカレーターを降りて直進すると清らかな噴水が見えてきます。
平和の泉
『のどが渇いてたまりませんでした
水にはあぶらのようなものが一面に浮いていました
どうしても水が欲しくて とうとうあぶらの浮いたまま飲みました』
~あの日のある少女の手記から~
正面の石板に刻まれた被爆した少女の手記は、背後の清々しい噴水とあまりに対照的で、思わず手を合わせずにはいられません。
噴水の向こうに小さく見えるのは、平和記念像。
平和の泉から平和記念像までの百数十メートルあまりを一歩一歩、今現在の平和を噛み締めながら歩きました。
平和祈念像
平和への願いの象徴、平和記念像。
その美しさ、尊さは何度訪れても普遍です。
制作者は長崎県出身の彫刻家北村西望氏。
天を指した右手は“原爆の脅威”を、
水平に伸ばした左手は“平和”を、
軽く閉じた瞼は“原爆犠牲者の冥福を祈る”という想いが込められています。
長崎刑務所 浦上刑務所支所跡
現在平和公園となっている場所は、原爆投下以前、長崎刑務所の浦上刑務所支所でした。
爆心地から最も近い公共施設であったこの場所では、建物は根本から倒壊、職員・収容者など134名が即死したそうです。
現在公園内の一部(平和の泉と平和記念像に向かう途中)で、その被爆遺構を見ることができます。
詳しい説明が書かれた案内板もあります。
◆平和公園(平和祈念像・平和の泉)の基本情報はこちら
https://www.nagasaki-tabinet.com/guide/130/
原爆落下中心地(グラウンド・ゼロ)
昭和20年(1945)年8月9日11時2分。
アメリカのB29爆撃機から投下された原子爆弾は、この上空約500mで炸裂しました。
原爆落下中心地には、黒御影石の碑(落下中心地標柱)が立てられています。
敷地内の川沿いには被爆当時の地層を見学できる箇所があり、原爆によって破壊された家の瓦やレンガ、熱で焼けたガラスなどが当時のまま、21世紀の現在も大量に埋没しています。
現在は緑に囲まれた市民の憩いの空間となっている原爆落下中心地。
木陰のベンチに座り、のんびりと読書するおじいさん、
蝉取りに夢中な小学生。
それらを眺める自分自身の現状も含めて、
今私たちが平和に暮らせていることへの感謝の気持ちが涌いてきます。
戦争反対ではなく、平和賛成。
◆原爆落下中心地の基本情報はこちら
https://www.nagasaki-tabinet.com/guide/124/
今回は行けませんでしたが、平和公園に隣接した長崎原爆資料館では、原爆の脅威と平和の尊さを体感することができます。
各展示物に正面から向き合うと同時に歴史を受け止め、真の平和について考えてみてはいかがでしょうか。
原爆・平和関係の図書閲覧ができるほか、ビデオコーナーを設置した図書室も併設しています。
◆長崎原爆資料館の情報はこちら
https://www.nagasaki-tabinet.com/guide/126/
長崎では昔から甘味が足りないことを『長崎の遠か~』と言います。
長崎を訪れた方は料理の甘さに驚きます。
そう、長崎は「甘いまち」なのです。
2020年6月「砂糖文化を広めた長崎街道~シュガーロード~」が日本遺産に認定されました。
江戸時代、日本で唯一西洋との貿易窓口であった長崎から小倉に至る「長崎街道」。
世界各地からもたらされた新しく珍しい「ヒト・モノ・コト」はこの街道を通り、全国各地へと運ばれました。
「砂糖」もそのひとつ。
長崎街道は別名を「シュガーロード」と呼ばれています。
◆長崎街道=シュガーロード
長崎街道は、その沿線に砂糖をたっぷり使ったお菓子などが数多く伝承されているのが特徴です。
長崎県内でも「カステラ」をはじめ、「桃カステラ(長崎市)」・「おこし(諌早市)」・「大村寿司(大村市)」など有名で美味しいものばかり。
◆長崎=甘い
多くの日本人が砂糖を口にしたことがなかった江戸時代、長崎だけは特別でした。
当時は長崎に近い土地ほど砂糖が手に入りやすく、砂糖をたくさん使った甘い食文化が生まれたため、
「長崎=甘い」というイメージが定着していきます。
砂糖を節約した甘みが足りない料理などを揶揄した
「長崎が遠か(甘みが足りない)」という言葉も生まれたほど。
◆砂糖はどこからやってきたの?
鎖国をしていた江戸時代、日本で唯一、西洋や中国との貿易窓口であった長崎。
中でも「出島」には、オランダ東インド会社のアジア貿易の拠点であった「バタヴィア(インドネシア/現ジャカルタ)」を経由して、アジア各地やヨーロッパの商品がもたらされました。
「砂糖」もそのひとつ。
(画像:出島に展示されているオランダ船の模型)
◆出島
日本で唯一、西洋との窓口として開かれていた扇形の人工の島「出島」。
現在、当時の姿に戻すための復元整備事業が進められています。
(詳しくはこちら)
出島と外界との唯一の接点は、一本の「橋(= 出島表門橋)」だけでした。
2017年に約130年の時を経て当時と同じ位置に架橋された「出島表門橋」を渡り、江戸時代の出島にタイムスリップしてみましょう。
門番さんがいたので案内してもらいました。
写真左は砂糖などを測った「天秤量(複製)」。
オランダ船が運んできた砂糖などの輸入品は出島で荷揚げされ、計量測定を行ったあと、「砂糖蔵」とよばれた出島内の蔵に貯蔵。
江戸中期以降は長崎会所が一括購入し、国内商人による入札を経て、長崎から日本全国へと運ばれていったのだそうです。
(左:砂糖などを計量した「天秤量(複製)」/西門に展示)
(右:計量の様子が描かれた絵図/川原慶賀「唐蘭館絵巻(複製)」/三番蔵に展示)
砂糖蔵として使われていた三番蔵には、当時と同じように麻袋に詰められた砂糖を展示(右)。
また、グリーンの格子が目印の筆者蘭人部屋(左)では、
出島が世界や日本各地と繋がっていた歴史について知ることができます。
シュガーロードの歴史を学んだあとは、出島内のレストラン(出島内外倶楽部)で長崎名物のひんやりスイーツ「ミルクセーキ」 (中央)を食べながらひと休みするのもおすすめです。
詳しくはこちら↓
「長崎県ならではの食材、 食文化を楽しめるおすすめのお店はどこですか?」
という質問をよくいただきます。
観光などで長崎を訪れる方は特に気になりますよね。
それって誰に聞けば良いのでしょう?
長崎県観光連盟のウェブサイト「ながさき旅ネット」では、 宿泊施設、タクシー会社、市町観光協会、観光ガイド、マスコミといった 観光に携わるプロたちが選んだ 「本当におすすめしたい、長崎ならではのグルメ店」85軒を特集ページ 【至福の一皿 ながさきグルメセレクション】で公開しています。
選ばれたのはそれぞれのプロが厳選した「至福の一皿」ばかり。 85軒のグルメセレクション認定店を県内7つのエリアごとに検索でき、 また県産食材を提供している店を「魚」「お酒」など部門ごとに紹介する機能も備えています。
ほんの一部のお店をご紹介すると…
長崎エリア 「レストラン ロアジス坂本」
長崎の歴史を感じるかつての花街 丸山の奥にひっそりとたたずむ隠れ家レストラン。 「長崎でしか味わえないフランス料理を」をいう思いから、長崎県産の食材を中心に、季節の移ろいを感じるナチュラルな素材を使って、安心安全な料理を提供しています。
平戸・松浦エリア「平戸和牛 やきにく鈴」
平戸牛の中でも店主が厳選した極上の平戸牛が味わえるお店。 焼肉セットやオリジナルメニューも豊富。店内は全室掘りゴタツ式の個室です。 家族やカップルで特選の平戸牛を炭火でご堪能ください。 「長崎和牛指定店」「県産酒指定店」。
五島エリア 「四季の味 奴」
キビナゴやアラカブ、ハコフグなど地場の新鮮な魚料理を看板に、 店主が腕を振るう郷土料理が観光客にも評判です。 五島ならではの海の幸を、おいしい日本酒と共にカウンターでどうぞ。 (画像は五島名物「ハコフグの味噌焼き」)
また、ウェブ版とあわせて紙版のパンフレットも製作。
こちらはより内容を充実させ、基本情報やおすすめメニューに加えて
キャッシュレス決済の可否や外国人向け多言語メニューの有無なども掲載しています。
また長崎ならではの郷土料理や食材にまつわる10のエピソードを
「ながさきプレミアムストーリー」として掲載するなど、読み物としても楽しめます。
紙版のパンフレットは、長崎県内の主な宿泊施設や観光施設などで入手可能。
タブロイド判、フルカラー16ページ。
四つ折りにした表紙は「のし紙」をイメージしたデザインとなっています。
長崎の食材を使った都会的なフレンチから
「しま」ならではの素朴な郷土料理まで。
このパンフレットを参考に、長崎県内の美味しいものを食べ歩いてみてはいかがでしょうか。